「やばいですね。それは私でも辞めますね」
労働基準監督署の人はそう言いました。
今回は「会社がお給料を払ってくれなかったので、労働基準監督署に給料の立替の相談をしに行ったお話」を書きたいと思います。
さて、前回の記事「ハローワークに異議申立書を提出して自己都合→会社都合退職に変更してもらったお話」で書いたとおりですが、会社を辞めた直後に給料遅延がありました。
今回のお話はその時にとった行動のお話です。
あらすじ
状況は前回書いた通りです。
・会社を辞めました。
・そしたら会社のお給料が支払われませんでした。
・それに対してハローワークの人に相談したら、「労働基準監督署に相談してください」と言われました。
で、今回はその「労働基準監督署に相談した件」について記事にしたいと思います。
まずは地元の労働基準監督署に電話をしました。
まずは労働基準監督署に連絡をしたのですが、ハローワークの人は地元の労働基準監督署の電話番号を教えてくれました。
多分、私が地元企業に就職してると思ったんでしょうね。
で、その番号に電話したら「会社があった自治体の労働基準監督署に連絡してください」と言われました。
なるほど、ここで「労働基準監督署とは勤めている会社の自治体に連絡するものなのだな」と学びました。
勤めていた会社の自治体にある労働基準監督署に電話をしました。
「以前勤めていた会社に督促状を出してください」と言われました。
督促状があれば、最悪会社が倒産しても、国が立て替えてくれる。と。
私はそんな大事にするつもりはなかったので、「出さなくても良いですか?」と聞いたら、「出さないと本人が請求したという事実が客観的に認められません。最悪、会社が倒産した場合、本人が請求してないのだから支払われない。ということになりかねません。今、一本メールを出すだけで最悪の時にぐっと楽になります。国が立替もしてくれますので、提出することを強くおすすめします」という感じで言われました。
勤めてた会社に督促状のメールを出しました。
労働基準監督署の人に「督促状はテンプレートがネットに転がってるのでどれでも良いです。」と言われましたので、そこらのサンプルをお借りして督促状のメールを出しました。
督促状の中には「○○年〇〇月〇〇日までに振り込んでください」という期日を記述する欄がありました。
労働基準監督署の人には「期日は常識の範囲内で」と言われましたので、本来の振込日の15日後ぐらいにしました。多分、普通は1週間ぐらいで良いと思います。私の場合はシルバーウィークがありましたので。
実際に送ったメールはこんな感じだったと思います。
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株式会社○○ ○○様
お世話になっております。○○です。
この度、〇〇様より給料の遅延の連絡がありました。
その件について厚生労働省の人に相談したところ、督促状を出す必要があるとのことでしたので、
問題ないとは思いますが督促状を出させて頂きます。
振込期日なども記述しておりますので、それまでに振込をよろしくお願い致します。
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【ネットで拾った督促状のテンプレートをコピペして、期日や名前などを入れた文章】
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以上です。よろしくお願い致します。
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みたいな感じでした。
で、会社からもメールについて「承知した」と返信がありました。
ちなみにこのメールはハローワークの異議申立書の時にも提出しましたので、自己都合→会社都合に変更したい人は出しておくと良いと思います。
ですが、期日までの振込はありませんでした。
会社につっついたら「まだ支払いの目処が立ってない」とのことでした。
その事を労働基準監督署に連絡をしたら「取立に向けて動くべきですね。会社が倒産する可能性もあるのであれば、早め早めに動ましょう」とのことでした。
確かに会社が倒産した後だと労働基準監督署の人も会社に連絡できなくなりますしね。
しかしここで問題が。
私が住んでいる場所は会社の自治体の労働基準監督所まで片道2時間はかかる場所にいるんです。
行けないことはないのですが、非常に大変です。
それを労働基準監督署に伝えたら「移送」というやり方があることを教えてもらいました。
最寄りの労働基準監督署に事前に連絡し、「移送でお願いします」と資料を提出すれば対応してくれる。と。
「移送には1週間ぐらいかかるので、給料の振込と行き違いになってしまう可能性もありますが、やれることはやりましょう」と勧められました。
最寄りの労働基準監督署に連絡をする。
労働基準監督署の担当者様に言われた通りに最寄りの労働基準監督署に電話しました。
移送を勧められたこと、来署予定日の連絡、必要な資料(会社に勤めていた証拠、給料の遅れの証拠、振り込まれるはずだった給料の明細)を言われましたので用意しました。
書類はハローワークの異議申立書の時の物と同じだったので楽でしたね。
やっぱりプリンターがあって良かったなーと思いました。
最寄りの労働基準監督署に行きました。
うーん、外国語のポスターがいっぱい。
外国人の労働相談多いんでしょうね。びっくりしました。
で、担当者様が来ましたので、電話でも言った通りですが改めて報告と資料の提出を。
「うわぁ、やばいですね。これは私も辞めますね」
と、担当者様が言っていたのが印象的でした。
給料の遅延が年に二回って結構やばいんですね。(後者の方は払ってくれるかも不明でしたし)
で、移送の資料を記入したりしました。
なんだかんだで1時間ぐらいかかったと思います。
数日後に給料が支払われました。
労働基準監督署からも連絡があり「本日会社に催促したところ、午前中に振り込んだとのことです。給料が振り込まれたかご確認ください」と連絡がありました。
>「移送には1週間ぐらいかかるので、給料の振込と行き違いになってしまう可能性もありますが、やれることはやりましょう」と勧められました。
これですね、行き違いがあったんですね。
たまたま振込した日の直後に労働基準監督署が会社に連絡したと。
会社良かったですね。怒られずに済んで。
私が一日早く行動してたら会社は労働基準監督署に怒られてたのかもしれませんね。
で、会社にも「給料の振込を確認しました。労働基準監督署にも本件解決済みと伝えました」と連絡を入れてクローズです。
以上で終了です。
すごい大変でしたが、滅多にない良い経験ができました。
「裁判を経験するのもありだなー」とも思ってましたので、裁判できなかったのはちょっと物足りなかったですが、その場合はお給料の振込か立て替えがもっと面倒になってたでしょうし。
以上が、労働基準監督署に言われて会社に督促状を送った話になります。
どなた様かが会社に困ったことをされた時のお役に立てば嬉しいです。
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